ニューヨークの建築プロジェクト「The Snail Apartments」
オールド・ニューヨークの住宅と現代の高層ビルを融合

集合住宅「The Snail Apartments」は、ニューヨーク・チェルシー地区での建築プロジェクト。そのねらいは、近隣にある2つの建築要素、オールド・ニューヨークの住宅と現代的なガラス張りの高層ビルを組み合わせることだ。設計を手がけたArchimatikaは、周辺の環境になじみ、なおかつ新しくてユニークな建築になることを目指した。

住民に対しては、すべてがパブリックな生活と共同体の意識を育むように作られるそうで、多方面・多機能の公共スペースを確保するために、地上と2階の両方にエントランスを設けるという。

ニューヨークのユニークで伝統的な建築様式を維持しながら、さまざまな社会に属する居住者を統合する「ジェントリフィケーション(Gentrification)」も主なコンセプトのひとつだ。

建物は水平方向に2つの部分に分け、下層階は、すぐわきを走るリンカーン・トンネルの騒音を遮るために、伝統的なレンガの壁で仕上げる。上層階は総ガラス張りで、ニューヨークの現代的な高層ビルとも調和して、北側に隣接するヘルズ・キッチン地区の風景を眺めることができる。

また、隣接する建物とのあいだには緑を植えることで、全30戸あるアパートメントのタイプを増やせ、より快適で機能的な生活ができるそうだ。End