インスタレーション作家「(euglena)」による
タンポポの綿毛を使ったインタラクティブインスタレーション「watage」

▲RE;take watage20180215 40×35×4 (mm) 0.0021g

東京でインスタレーション作家として活動する「(euglena)」(ユーグレナ)は、タンポポの綿毛を使った人工的原動力を介さないインタラクティブインスタレーション「watage」を公開している。

かつては電子機器を活用していたが、電気を使わないインタラクティブな作品を目指した。センサーもプログラミングも使わず、鑑賞者の動きに反応して答える作品だ。綿毛は電気をつかわずにタネを遠くに飛ばすが、そのための軽さや形にシンプルさや知的さを感じたという。

▲watage(sen)

▲watage20190210 《 aloof 2 》20×53×15(mm)

▲watage20181107 75×70×40(mm)

綿毛を接着するに使ったのは、子どもが使う普通の液体のり。綿毛の毛先に糊をちょこんとつけて接着している。稲穂のようなものも綿毛で、閉じている状態のものをひとつひとつくっつけたそうだ。

(euglena)は、「何かに行き詰まったときそのままだと自分が生き生きとしないと思ったら、一旦逃げてもいい」という想いを作品に込めたそうだ。一度離れて、自分のしたいことを見つめ直して生まれた作品なのだ。End