日産とアイスクリームメーカーが提携
販売用バンをEV化して炭素依存度を低減

日産自動車イギリス法人は、再生可能な風力エネルギーと太陽エネルギーを活用したアイスクリームメーカー「Mackie’s of Scotland」と提携したと発表した。このプロジェクトは、日産による「Sky to Scoop」というという取り組みの一環で、アイスクリーム販売のあらゆる段階で炭素依存度を低減するモデルを示すものだそうだ。

ほとんどのアイスクリーム販売用のバン、特に古いモデルはつねにディーゼルエンジンを稼働させることで冷凍装置を動かしている。こうしたエンジンのアイドリングは、ブラックカーボンを含む有害な排出物を出してしまう。

英国の自治体では現在、このタイプの自動車を禁止したり、罰金を科すところもあるという。そこで日産は、100%電気式LCV(小型商用車)の「e-NV200」をベースにしたプロトタイプバンを提供。ゼロエミッションのドライブトレイン、再生バッテリー、そして再生可能な太陽エネルギー生成を組み合わせた、日産の電気エコシステムを体現するものだ。

エンジンは40kWhのバッテリーで駆動し、ソフトクリーム・サーバー、冷凍ショーケース、ドリンク用冷蔵庫などの車載機器は、2019年後半に発売されるポータブルバッテリー「日産エナジーローム」で稼働。

業務用およびレジャー用に設計された日産エナジーロームは、2010年以降に製造された第一世代の日産のEVから回収したリチウムイオン電池を再利用するバッテリーで、EVバッテリーに持続可能なセカンドライフを提供することを目指している。End