マンハッタンの美術館
「ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート」
新館の設計案をOMAが公開

ニューヨーク・マンハッタンにある美術館「ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート」の2番目の建物となる、新しい建築プロジェクトの設計案をOMAが公開した。

新館は、2007年にオープンした隣接するSANAA設計の本館を尊重しながら補完するもので、自らのアイデンティティを強調したデザインでもある。7階建て・6万平方フィート(約5,570平米)の建物には、3フロアのギャラリーを設け、展示スペースは2倍になるそうだ。

さらに、同館に数あるコミュニティや教育プログラム向けにスペースを拡大し、同館に属するアートインキュベーター「NEW INC」の常設拠点を設置するほか、公共施設の充実、垂直方向への循環の改善なども実施される。

新しいギャラリーは2、3、4階で既存のギャラリーと接続。双方で天井の高さを揃えることで、展示スペースが水平方向に広がる。フロアを横断すれば大型展覧会を開くことができ、分離すれば多様性や学芸員の自由裁量も増えることになる。

外観は、OMAのデザインにおいてもう1つの重要な特徴だ。メタルメッシュをはさんだ合わせガラスを使い、ファサードはSANAAによる外観に合わせて素材でシンプルかつ統一感のあるものにしつつ、さらに高い透明性ももたせるという。OMA館は美術館の活動を外部にまで伝え、人々を館内に引き寄せるより魅力的な存在感を生み出すだろう。End