実験的なギャラリーが始動。
第1回企画展は
「コンテンポラリー・デザインの現在・過去・未来」

▲we+「Drought」(2017年)

2018年10月26日(金)〜28日(金)に、「コンテンポラリー・デザインの現在・過去・未来」と題した展覧会が開かれる。大量生産の家具の対極にあるような、構造や製造方法に工夫を凝らした少量生産の家具にスポットを当て、その歴史的な位置づけを紐解きながら、コンテンポラリーデザインの可能性を探るというものだ。

具体的には、安藤北斗と林登志也によるデザインスタジオ、we+が「現代」のパートを担当。これまで国内外のさまざまな場で作品を発表してきたwe+の代表作5点が一堂に揃うのは今回が初となる。彼らは会場構成や展覧会のロゴ、ビジュアルも担当している。

▲we+の安藤北斗(右)と林登志也

「過去」では、当時最先端の技術や素材を用い、実験的なデザインを実践してきたデザイナーの倉俣史朗をはじめ、建築家の伊東豊雄といった国内外の著名デザイナーたちの家具や照明を展示。

「未来」ではハンブルグを拠点にする20代のデザイナー、studio Ropeの森田裕之が新作を含めた3作品を披露する。

▲studio Rope「TIGHTEN-UP COLLECTION」 Photo by Junichiro Hayashi

▲studio Ropeの森田裕之

会場は、センプレデザイン会長の田村昌紀と、ジャーナリストでありデザインプロデューサーとしても活動するジョースズキのふたりが企画運営する「ギャラリー田村ジョー」。常設のギャラリーではなく、若手デザイナーの活動を後押ししたり、忘れ去られた価値あるデザインについて再考する場を設けるなど、今後も不定期の開催を予定しているという。

3日間という短い期間ながら、we+や森田といった注目のデザイナーの活動に触れられる場は貴重だ。End

「コンテンポラリー・デザインの現在・過去・未来」展

会期
2018年10月26日(金)〜28日(日)11:00〜20:00 最終日は19:00まで
会場
ギャラリー田村ジョー(ライトボックススタジオ青山 東京都港区南青山5丁目16-7)*入場無料
トーク
10月27日(土)17:00〜18:00 ジョースズキ「家具の歴史はコンテンポラリー・デザインが作った!?」
10月28日(日)16:00〜17:00 we+「時間と現象で語るコンテンポラリー・デザイン」
詳細
https://www.sempre.jp/topic/182239783419/