パナソニックが米ユタ州で交通データーネットワークを開発
遅延バスのために青信号の自動的な延長も可能に

パナソニックは、米ユタ州運輸局と提携を結び、同社の北米法人が同国で最先端の交通データネットワークを開発すると発表した。

このネットワークは、車両やインフラ、道路、そして交通事業者のあいだでリアルタイムにデータを共有することで、道路上の安全性と流動性を向上させようとするものだ。

同局の交通オペレーションセンターの職員が交通事故や悪天候、立ち往生などの重大な事案についての情報を把握すると、代替ルートや遅れ時間、その他の役に立つ情報をリアルタイムでコネクテッドカーのドライバーに伝えられるようになる。

さらに、両者の提携で、コネクテッド自動運転車(CAV)のデータを収集、監視、共有するための州規模のシステム開発を加速させる見通しだ。そして、アメリカ全体でのCAV技術の開発と運用における先駆的な試みとして、さまざまな取り組みが期待されるだろう。

ユタ州では、レッドウッドロード(Redwood Road)に沿って全国で初のコネクテッドカー専用レーンをすでに設置。さらに、ユニバーシティパークウェイ(University Parkway)とユニバーシティアベニュー(University Avenue)にもこのレーンを設置済み。

特別なラジオを搭載したバスは、この道路を走ることで信号機と「会話」することができるという。たとえばバスが遅延している場合、バスの運転手が何もしなくても青信号の長さを延ばすことができるのだそうだ。End