ロンドン・デザイン・フェスティバルで披露される
隈研吾「Bamboo Ring」のデザインが公開

2019年9月14日(土)から9月22日(日)に開催されるロンドン・デザイン・フェスティバル。そのプロジェクトが早くも公開されている。

ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館内、The John Madejski Gardenに登場する予定のインスタレーション「Bamboo Ring」は、隈研吾が手がける作品で、モウソウチクとカーボンファイバーをリンク状に編み込むもの。

巣や繭のようなドーナツ型に円を描く構造で、江尻建築構造設計事務所と東京大学・隈研吾研究室が共同で制作。柔軟性や精密さ、軽さ、強度を探求するそうで、両端を引っ張ることで変形したり、半分は宙に浮いた構造になっている。

現代的な素材のカーボンファイバーと伝統的な素材の竹を組み合わせることで、竹がもつ素材の特性と美しさを維持しながら、一定の剛性を実現させるという。隈の子どもの頃の思い出が詰まった竹は、未来の建築をも見据えた素材なのだ。

そしてこの竹の輪が、人々と場所を織りなす触媒となることを目指しているそうだ。End