チェコ・オストラヴァの新しいコンサートホール
作曲家 ヤナーチェクの音楽理論に着想を得た建築

チェコ・オストラヴァでは、新しいコンサートホールの建設が予定されている。国際コンペの結果、Steven Holl ArchitectsArchitecture Actsによる共同設計案が勝利を収めた。2023年のオープンを予定している。

新しいコンサートホールの客席数は1,300席。既存の文化ホールに隣接しているという。音響コンサルタントの永田音響設計と共同で「完璧な音響機器」となるように設計。現代の音楽を演奏するチェコの代表的なオーケストラ「ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団」が活動を行うという。

建物の裏手にある既存の公園に面するようにホールを建てることで、街の騒音を遮断。遊歩道の上にある新しいエントランスをあがると、既存の歴史ある文化センターの上部に出て、新しいホールの天窓のあるロビーにたどり着く。新旧の建物が見事に補完し合うコントラストを生み出し、オストラヴァの文化のランドマークとなるのだ。

チェコの作曲家 レオシュ・ヤナーチェクにおける時間の理論から、コンサートホール内部の形状が導き出され、秩序づけられている。壁の音響パネルは、彼の理論にしたがって3種類のリズムで構成されているそうだ。End