イギリス・エプソムの「Business School for the Creative Industries」
歴史ある「サロン」にヒントを得た円を描く建築デザイン

▲©️ UNStudio

イギリス・エプソム(Epsom)のUCA芸術大学に開設された「Business School for the Creative Industries」は、教員と学生のあいだの垣根を取り払い、対話とコラボレーションを促す新しいビジネススクールである。

同スクールでは新たに拡張計画が進められており、UNStudioの設計案が勝利を収めた。その主なインスピレーションは、歴史ある「サロン」にあるという。それは、議論し合い、意見を共有し、互いの考えに影響を与え合う、そんな場所だ。

この大学がフォーカスするのは、中央の集会スペース「Fireplace」。すべての既存の要素に新たに建設された要素を組み合わせることで、社会と知識の新しい共有の場が形成される。

▲©️ UNStudio

既存のキャンパスと新しい建物をつなぐ2階部分に設けられたリング状の構造物は、学内イベントや仲間内での学習のためのステージにもなるのだ。

キャンパスの新しいアイデンティティとなるこの建築は、エネルギー、⽔インフラだけでなく、天然のカーボンニュートラルな素材を使用するなど、現代的なアプローチを採用。ほとんどの材料は、使い勝手がよく再利用可能なものだという。また、円を描く建築デザインも、つねに変化する教育への要求を満たすスペースとなることだろう。