JAXAとソニーCSLが国際宇宙ステーション「きぼう」
日本実験棟を利用した長距離空間光通信軌道上実証を実施

▲SOLISSシステムFM(フライトモデル)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)とソニーコンピュータサイエンス研究所は、将来の衛星間や地上との大容量リアルタイムデータ通信の実現を目指して、小型衛星光通信実験装置「SOLISS」(Small Optical Link for International Space Station)を共同開発している。

この装置は、2019年9月11日(水)に打上げ予定の宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機で国際宇宙ステーション(ISS)へ送り届け、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームを利用して軌道上実証を実施する見通しだ。

▲SOLISSシステムFM概要図

今回搭載した光通信部は、ソニーが1970年代より研究開発し、CDやMD、DVD、Blu-rayなどで事業化してきた光ディスク技術を用いており、高精度、低消費電力、小型で量産が容易なことなどが特徴だという。

今回の軌道上での長距離光通信試験は、ISSの「きぼう」船外実験プラットフォームに設置されている中型曝露実験アダプター(i-SEEP)にSOLISSを設置し、1550nm帯のレーザーを用いて地上との通信試験を実施。2019年度中に実証実験を完了する予定だそうだ。End