ディープラーニングによる間取図読み取りシステム
「BLUEPRINT by RENOSY」のテスト ユーザーを募集

AIを活用した中古不動産流通プラットフォームサービス「RENOSY(リノシー)」などを運営するGA technologiesは、2019年秋より「BLUEPRINT by RENOSY(ブループリント バイ リノシー)」(β版)を無償にて一般公開すると発表した。

これは、リノベーション設計時に必要な中古物件の間取図を、ディープラーニング(AI)により読み取り、自動でデジタルデータ化(CADデータ化)するシステム。これに合わせて、7月30日(水)より同システムのテストユーザーとなる企業や個人の募集を開始している。

国土交通省の発表では、建設業は全産業平均と比べて年間300時間以上の長時間労働となっており、他産業では一般的な週休2日も十分に確保されていない状況が指摘されている。

建築設計の現場でも、見積作成、受発注業務、データ入力、図面作成の下準備などに時間を奪われ、空間創造のコンセプト立案やデザイン、部材選定等のクリエイティブなど、顧客に向いた時間が十分に確保できていないそうだ。

そこで、BLUEPRINT by RENOSYは、中古物件の間取図面の間仕切り、ドア、窓、設備関連など各部位を識別してCADデータ化し、メールでデータを送信してくれる。

2019年7月30日時点の平均認識率は80%で、CADデータ取得後にユーザー側での手直しや線の修正などが必要だが、利用件数の増加により認識精度は向上し、より完成度の高いCADデータが届くようになる予定だ。End