NEWS | 建築
2019.08.20 17:29
フランス西部の都市 ルーアンでは、多くの大型帆船がセーヌ川に集結する「Armada」というマリンフェスティバルが定期的に開催されている。今回は2019年6月に行われたが、そこで、建築スタジオ Collectif Parenthèseが特別な舞台を用意した。
これはセーヌ川に浮かべたはしけのような建築で、周囲にある倉庫や河岸、水面、堤防といった水平的な広がりに対して、木造のマストとセールでできた構造物をたくさん立てて、垂直的な線の連なりを見せている。
セールの形は、ラテンセールやアラブのセール、そしてバミューダセールなど三角形のものをモチーフに、旗や信号旗の楽しくカラフルなデザインを採用。夏の日差しを避けるために、セールのあいだには受け木の構造物を設けた。
また、マストの下にはカラフルなファニチャーを設置。形もさまざまなので、使い方も人それぞれ。デッキチェアもあればカウンターテーブル、ベンチ、テーブル、さらにはひな壇やステージまであり、人々は船を眺めながらそこでゆったりと時間を過ごすことができる。
また、廃棄物ゼロを目指して、イベント終了後は、ファニチャーはルーアン市内へ運ばれ、木材は地元企業に提供、マストやセールは次回のイベントまで保管されるそうだ。