スイス・タイポグラフィの巨匠 エミール・ルーダーによる
「タイポグラフィ -タイポグラフィ的造形の手引き」が発売

スイス・タイポグラフィの巨匠 エミール・ルーダー(Emil Ruder、1914-1970)によるタイポグラフィの教科書「タイポグラフィ -タイポグラフィ的造形の手引き」の日本語版がボーンデジタルから2019年9月20日(金)に刊行される。

スイス・タイポグラフィとは1950年代から60年代にかけて発展した左右非対称のレイアウト、グリッド構造、サンセリフ体、左揃え・行末なりゆきの文字組を特徴とするタイポグラフィのスタイル。

ルーダーは20世紀初頭の実験的タイポグラフィを、戦後の社会や技術環境のなかで独自の実践へと発展させ、世界的な影響力をもった。

1967年にニグリ社より刊行された同書は、同氏の教育と実践のなかで培われた、創造的なタイポグラフィのための知見をまとめたもので、幅広い視点や知識にもとづく方法論は、現在も世界中のグラフィックデザイナーやタイポグラファに重要な考え方を示しているという。

また、総合的な章立て、説得力のある論証、豊富な図版、的確な解説において完成度が高く、とくに図版は著者の洞察や哲学にもとづいて選択・構成。

今回は、ルーダーの精神を継承したヘルムート・シュミットが生前に手がけていた日本語版構想を踏まえて翻訳刊行。276ページ、本体価格は8,500円(税別)となっている。End