NASAなどが開発する「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」
初めて宇宙船への装着が完了

▲Credits: NASA/Chris Gunn

NASAは、欧州宇宙機関およびカナダ宇宙庁と共同開発する「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)」の2つのパーツが初めて結合に成功したと発表した。打ち上げは2021年を予定している。

NASAのもっとも高性能な宇宙望遠鏡として、宇宙空間において、太陽系内の惑星や月、さらには非常に古い時代にできたはるか彼方にある銀河まで、赤外線を使って宇宙の謎を解き明かすことを目的とした装置だ。

▲Credits: NASA/Chris Gunn

今回、米カリフォルニア州にあるノースロップ・グラマン社の施設において、すでに組み立てられていた遮光板と宇宙船の上に宇宙望遠鏡を装着。所定の位置にゆっくりと移動させ、接触点をすべて合わせてぴったりと結合した。次のステップは電気接続のテストを行うという。

▲Credits: NASA/Chris Gunn

さらに、5層構造の遮光版を完全に展開するテストも行われる。これは、地球や月、太陽から出る不要な赤外光を遮断して、望遠鏡の鏡と機体を低温に保つためのもので、正しい形状に展開することがミッションの成功には欠かせないそうだ。End