JAXAとリコーが宇宙空間で使用可能な小型全天球カメラを共同開発
「こうのとり」8号機で国際宇宙ステーションへ打ち上げ

▲開発カメラの外観

宇宙航空研究開発機構(JAXA)とリコーは、宇宙空間(宇宙船外)で360°の全方位を一度に撮影できる小型全天球カメラを共同開発したと発表した。

このカメラは、小型衛星光通信実験装置「SOLISS」の2軸ジンバル部の動作確認のためのモニタカメラとなるもの。宇宙で使われる360°カメラとしては世界最小となるそうだ。

▲SOLISSの外観

2019年9月11日(水)に打ち上げ予定の宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機で国際宇宙ステーション(ISS)へ送り届けられ、日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームから360°の全天球静止画・動画を撮影し、地上に送信する予定となっている。

同カメラは、リコーが市販する小型の全天球カメラ「RICOH THETA(シータ)」をベースに、宇宙空間の温度、放射線など、宇宙環境に耐えるための措置を施している。また、360°全方位の同時撮影が可能なため、カメラのサイズ・重量を抑えながら、多くの視覚情報を得ることができるそうだ。End