1900年代初頭の磁器製絶縁体にインスパイアされた
Kauppi & Kauppiによる照明コレクション「Ohm」

屋内外を問わず、壁やファサード、天井、テーブルで使える、スウェーデンのデザインスタジオ Kauppi & Kauppiが手がけた照明コレクション「Ohm」。

1900年代初頭にIfö Electricが製造した磁器製の絶縁体にインスパイアされたデザインで、Ifö Electricのレガシーを称える、同社のためのコレクションである。さらに、その柔らかい曲線と控えめなシルエットは、スカンジナビアのデザインと古くからある和食器を参照してもいるという。

ベースの磁器は、独自のプレス製造技術により、優れた耐久性と絶縁性、そして電気製品に適した精度の高いディテールが実現した。

また、同社の1世紀にわたる長い歴史のなかで初となるテーブルランプもラインナップ。ベース部分はブラックとホワイトの2色展開で、カバーは基本的に半透明のマットオパールだが、タイプによっては透明なクリアガラスも用意している。

「Ohmのデザインプロセスは『スローデザイン』だと考えます。磁器をプレスするには設備や工具、準備の面で時間がかかりますが、時間をかけることもまた必要です。長い期間にわたり、全体的な視点に立って幅広い努力を続けるべきです」とJohan Kauppiは語っている。

「こうして製品が完成すれば、飽きることなく長持ちします。磁器を使った照明はスタイルやトレンドを乗り越え、多くの建物よりも長いライフサイクルをもつでしょう。サステナビリティについてのこうした観点こそ、より議論されるべきではないでしょうか」。End