家具デザイナー セバスチャン・コックスによる
「菌糸体」シェード付きのシーリングライト

イギリスの家具デザイナー セバスチャン・コックス(Sebastian Cox)は、木材の新たな活用法をつねに模索してきたそうだ。そこで彼は、菌糸の集まりである「菌糸体(Mycelium)」に着目した。サステイナビリティのエートスを継続するだけでなく、さらに前進させることができるもので、新しい製造方法をデザインするスタジオの能力を試す機会にもなるという。

こうして同国ケントの森で採取した菌糸体と生木の屑でできたランプシェードは、100%天然で軽量、驚くほど強く、すべて堆肥にすることができる。ひとつひとつの製品は、ロンドンの南東にある同氏のバイオファクトリーで「栽培」。

公式サイトでは注文も受け付けている。菌糸体シェード付きの大型シーリングライトは直径400mm x高さ325mmで360ポンド(約51,000円)、小型シーリングライトは直径175mm x高さ250mmで280ポンド(約40,000円)となっている。イギリス国外への発送もできるようだ。

木材と菌類の関係ははるか昔に自然に発生したものだが、広範囲な研究や実験を通して、現代デザインとの共生関係にふさわしく相性の良い菌糸体と樹種を特定することができたのである。End