NOSIGNERの新しいフードプロジェクト
苦しい災害時に気持ちを保つための「東京備食」

デザイナー 太刀川英輔が率いるNOSIGNERは、もっとも苦しい災害時に少しでも気持ちを保つためのプロジェクト「東京備食」を公開した。

900万人以上の人口を抱える東京では、大震災などの災害に備えて、水や食料の備蓄を日常的に行っている都民はおよそ50%で、とくに一人暮らしの若年層では備蓄をしていない人がほとんどだそうだ。

こうした現状から、極限状態に置かれる災害時にこそ、単に栄養を取るためだけではない、「おいしさ」を感じられる食事が心を救ってくれる大切な要素になるはずだと考え、災害時に備えて人々の命と心を支えるおいしい備蓄食をつくり、多くの人たちに備蓄の習慣を根付かせることを目指すプロジェクトを立ち上げた。

今回公開した「東京備食」は、全都民に配布された防災ブック「東京防災」を手がけたクリエイティブチームとともに、「賛否両論」のオーナーシェフ・笠原将弘氏監修のもと、おいしさを追求した3食分の備蓄食を開発。さらに、オリジナル編集のコンセプトブックもセットにしている。

将来的には、雑誌の定期購読のようにローリングストック型の備蓄食ブランド化を見据え、マガジン風のパッケージデザインを採用。ふだんから本棚に置くことで、災害時に倉庫にアクセスできなくてもすぐに手に取ることができる。

また、およそ70ページのコンセプトブックには、災害時に役立つアイデアレシピや備蓄チェックリストなど、防災意識を高めるコンテンツが収録されている。End




●Art Direction
NOSIGNER (Eisuke Tachikawa), DENTSU INC. (Ryosuke Sakaki)​​​​​​​
●Graphic Design
NOSIGNER (Eisuke Tachikawa, Andraditya Dhanu Respati)
●Design and Editorial
Tokyo Bishoku Creative team
●Food and Menu
COOKQUATER
KOKUBU GROUP CORP.
●Producer / Client
Omni7