ウェザーニューズとトヨタ自動車が実証実験を開始
ワイパーの稼働状況と気象データから道路状況を把握

▲Photo by Hossein Soltanloo on Unsplash

ウェザーニューズトヨタ自動車は、ワイパーの稼働状況と気象データから道路およびその周辺の状況を把握するための実証実験を、東京都・大阪府・愛知県を対象に、2019年11月1日(金)より開始した。

気象観測・予測の精度向上やドライバーの安全向上を目指す共同研究の一環で、ウェザーニューズが持つ気象データとトヨタのコネクティッドカーから得られる車両データを活用。対象地域を走る車のワイパー稼働状況をマップに可視化し、実際の気象データと照合する。

ワイパーの稼働状況は、主に降水の有無と対応しており、一般的な雨雲レーダーでは捕捉できない降水状況の把握が期待できるそうだ。さらに実証実験では、ワイパーデータと気象データとの関係を詳細に分析し、降水のほかにもワイパーの稼働に影響を及ぼす現象を捉えることを目指すとしている。

トヨタは、2018年6月に販売を開始したクラウンおよびカローラスポーツを皮切りに、コネクティッドカーを本格的に展開。今後国内で発売するほぼすべての乗用車に車載通信機(DCM:Data Communication Module)を搭載する予定だ。

また、ウェザーニューズは、全国約1.3万地点の独自の観測網に加え、ユーザーから届く1日18万通もの天気報告を活用することで、高精度な天気予報を実現している。End