私たちの起源は隕石に含まれる「糖」!?
東北大学や北海道大学などの国際チームが新発見

▲Credits: Yoshihiro Furukawa(東北大学・古川善博准教授)

私たちの生命には欠かせない「糖」だが、その起源となるかもしれない糖を隕石から発見したとNASAが発表した。

東北大学北海道大学などの国際チームによれば、この新しい発見から、こうした隕石のもととなる小惑星群の化学反応が、私たちの生命の一部を作ったのではないかという仮説を立てることができるそうだ。

今回、オーストラリアなどで見つかった炭素が豊富な2つの隕石から発見されたのは、「リボース」や、「アラビノース」「キシロース」といった生命体に欠かせない糖。とくにリボースは、RNA(リボ核酸)の重要な構成要素となるものである。

この隕石の糖に含まれる炭素としては、地球上の生物におけるものを上回る「重い」同位体13 Cが豊富で、糖が宇宙から飛来して私たちの生命の起源になったという説が成り立ちうるというわけだ。またそしてこの結果が、JAXAの「はやぶさ2」やNASAの「オシリス・レックス」が持ち帰る予定の小惑星の分析にも役に立つはずだと期待している。End