建築家 Francesco Lipariが率いるOFL Architecture
イタリア・ロクリ教区教会の設計案を公開

イタリア半島の南西端 レッジョ・カラブリア県のロクリ(Locri)では、新しいロクリ教区教会の設計コンペが開催されたそうで、同国の建築家 Francesco Lipariが率いるOFL Architectureは準優勝に輝いたその設計案を公開している。

「Saint Giovanni Bosco young people’s father and master」のための教会で、その土地に根ざしたデザインだという。中央のドームも含めた7つの起伏を特徴とする高さのある大規模な建築物で、そのうちの最も高い場所には十字架も掲げられている。一見すると奇抜な外観だが、ロクリの歴史的、文化的、社会的な文脈と自然な対話のなかから生まれたそうだ。

3つ並んだニッチをモチーフに、3つのラインを交差させて六角形を作り、そのライン状に起伏ができあがる。天井からは自然光を取り込みつつ照明も活用、室内では音響や換気の面にも配慮した。

空間設計では建築や芸術、礼拝の面でさまざまな選択がなされたが、この教会の精神活動やレクリエーション活動のことを考えてのことで、新しい教会建築が自尊心の源や心の救済につながることを目指した。それは、忠実な信者が集い、神のみ言葉をともに称える場所となるものだ。End