NASAが開発中の超音速航空機「X-59」
試験飛行に向けて開発の最終段階へ

▲Credits: Lockheed Martin

NASAが開発中の超音速航空機「X-59 Quiet SuperSonic Technology(QueSST)」について、米ワシントンD.C.にあるNASA本部ではプロジェクトレビューが行われ、同機の組み立て・結合に向けて最終的なゴーサインが出たそうだ。

今回のレビューは同機の開発プログラムにおいて最後のハードルとなるもので、2020年後半に改めて会議を行い、その承認を受けて、2021年には初飛行を実施したい考えだ。

▲Credits: Lockheed Martin

X-59は、地上に伝わる大音響のソニックブームを可能な限り抑え、穏やかな音へと和らげるように設計されたもの。米国内の上空を飛行してセンサーや地上の人々からデータを収集、騒音がどんなふうに聞こえるかを測定する予定で、このデータをもとに、規制当局は新しい超音速航空機の商用飛行に対する規制を設ける方針だという。

現在、同機は米カリフォルニア州パームデールにあるロッキード・マーティン社の開発部門・スカンクワークス(Skunk works)の工場にて開発中。胴体、主翼、尾翼に分かれて3つの作業エリアが設けられており、革新的なコクピット「eXternal Visibility System」を含めたシステムの結合は、2020年後半を目指している。End