SDGsの観点から阿蘇大観の森の間伐材を使用
「FIL」が手がけた肥後銀行・子飼橋支店のリニューアル

肥後銀行は、熊本市中央区に位置する子飼橋支店が2019年12月16日(月)に新築移転するにあたり、同行のブランドスローガン「うるおいある未来のために。」のもと、自然、人、活動をつなぐ九州初のサスティナブルな銀行へと、地域とのつながりを強く表す店舗刷新を行った。

企画・内装設計を担当したのは、熊本県の阿蘇・南小国に拠点を置くインテリア・ライフスタイルブランド「FIL」。これまで、小国杉の木材で作る家具や、抽出した香りを使用したオリジナルプロダクト製作、熊本・阿蘇の素材を活かし多くの異業種との共創を手がけてきた。

同行はSDGsの観点から、環境に配慮した銀行を作り、新たな歴史を歩み始める取り組みとしてFILを起用。インテリアデザインは、肥後銀行が管理する県産材「阿蘇大観(たいかん)の森」の間伐材を使用した。

阿蘇の森を感じられるように、エントランス・ロビー・ATMパーテーションに至るまで、ふんだんにこの素材を用い、意匠性の統一を実現。小国杉を使用したMASS Seriesチェアや、銅色の金属質の構成、ランドスケープを感じさせるカーペットから、それぞれの素材の存在が対比効果によって高まるように設計されているという。

より近くに森を感じられることで得られる万物の成長や息衝きが、肥後銀行を訪れる人にとっての未来への安心感とつながり、共存共栄していくことを強く印象付けるデザインができあがった。End