ヨーロッパの職人技を紹介するヴェネチアの展覧会
「Homo Faber2020」が開催、日本から12名の人間国宝も参加

▲Robilant © Michelangelo Foundation

ヨーロッパの職人技を紹介する展覧会「Homo Faber(ホモ・ファベール)2020」が、伊ヴェネチアのフォンダチオーネ・ジョルジョ・チーニ(Fondazione Giorgio Cini)にて2020年9月10日(木)から10月11日(日)まで開催される。

第2回目となる今回は、ヨーロッパの名匠の優れた技巧を軸に17の展示とインスタレーションで構成。今年は日本の12名の人間国宝を特別招待作家に迎え、長年大切に守り伝えられ、ヨーロッパの技巧にも大きな影響を与えた日本の伝統技にもフォーカスする。

▲Laila Pozzo © Michelangelo Foundation

日本の失われつつある伝統技法から最先端の現代技術に至るまで、さまざまな素材や手法による作品を多数紹介し、写真家・川内倫子が録り下ろした人間国宝の製作風景の写真作品も展示される。

17の展示はそれぞれ、世界有数のデザイナーやキュレーター、建築家などが企画・構成を担当。日本からはプロダクトデザイナーの深澤直人、MOA美術館/箱根美術館館長の内田篤呉、および川内倫子が参加するという。

▲© Courtesy of the Fondazione Giorgio Cini

また、展示だけでなく、名匠と直接出会い、熟練の技を間近に観賞するなど、多様な体験の機会が用意されているのも同展の特徴で、製作風景をとらえた写真や映像作品は、実際に名匠の工房を訪れたかのように世界観をより身近に感じられるそうだ。

そのほか、「In the City」と題したサテライト展もヴェネチア各所で開催。展示をめぐりながらヴェネチア特有の入り組んだ道を散策すると、この地で継承されているバラエティ豊かな職人技に出会えるだろう。End

Homo Faber: Crafting a more human future 2020 Living Treasures of Europe and Japan

会期
2020年9月10日(木)~10月11日(日)
会場
伊ヴェネチア Fondazione Giorgio Cini
詳細
https://homofaberevent.com/