宮下公園が「MIYASHITA PARK」としてオープンへ
渋谷周辺エリアをつなぐ全長約330mの立体都市公園

▲「MIYASHITA PARK」全体俯瞰図

東京・渋谷区三井不動産は、渋谷区渋谷一丁目および神宮前六丁目にて進めてきた「(仮称)新宮下公園等整備事業」について、街区名を「MIYASHITA PARK」として2020年4月に竣工、6 月にグランドオープンすると発表した。

渋谷区立宮下公園を安全安心な環境へと整備しつつ、街のさらなる賑わいを創出するため、「立体都市公園制度」を渋谷区内で初めて活用。公園・駐車場という従来の都市機能に商業施設・ホテルを融合させた全長約330mの「低層複合施設」として、新しいミクストユース型プロジェクトを展開するという。

▲「MIYASHITA PARK」南街区エントランス図

南北2つの街区に分かれていた公園を道路上空も含めて一体化。同公園で親しまれてきたスケート場やボルダリングウォールに加え、サンドコート仕様の多目的運動施設を新設するほか、イベントもできる約1,000㎡の芝生ひろばを整備して、フルフラットでバリアフリーな多機能空間になるそうだ。

▲公園、駐車場、商業施設、ホテルが一体となった「MIYASHITA PARK」

▲「MIYASHITA PARK」南北街区

さらに、渋谷駅周辺だけでなく、原宿、青山、表参道、国立代々木競技場(代々木公園)をつなぐ結節点に位置しており、神宮前六丁目交差点に横断歩道を新設することで、渋谷・原宿間の回遊性を高め、多様なイベントを通じた交流・コミュニティ形成促進など、新たな歩行者ネットワークと文化の情報発信拠点となることを目指すとしている。

▲公園プラン(平面図)

▲公園内スケート場・ボルダリングウォール(南街区)

また、防災意識の高まりや来街者の増加といった社会変化への対応が求められていることから、耐震性能も向上させ、災害発生時には周辺地域滞在者などの帰宅困難者の一時退避場所として機能することになっている。End

▲2000 年代の宮下公園、ボルダリングウォールやスケート場などが設置され、多くの来街者に親しまれた(当時の様子)

▲「MIYASHITA PARK」を中心とした歩行者ネットワーク形成イメージ