吊り下げ型ロボットアームが調理を手伝う!?
Miso Roboticsが開発する「Flippy」

揚げ物をするのはなかなか面倒だという人も多いだろう。とくに飲食店では量が多いし、人手が足りないときはなおさら大変だ。

そんな揚げ物などの調理を助けてくれるのが、米カリフォルニア州パサデナのスタートアップ「Miso Robotics」が開発するロボットアーム「Flippy」。

グリル用とフライヤー用があり、グリル用だと先端がフライ返しになっていてパテを自動でひっくり返してくれる。フライヤー用ならできあがったフライドポテトを自動で引き揚げてくれる。

さらに、このロボットは、調理後にも鉄板をヘラで掃除してくれたり、油かすを網で掬ってくれたりと、調理器具をきれいにしてくれるのだ。また、AIを搭載していて機械学習も行うので、安全で効率的な動作をし、調理時間や温度を把握して、適切なタイミングで焼いたり揚げたりするという。

そして、このほど同社が発表したのが、キッチンフードの下にレールを設置して、そこからロボットアームを吊り下げるタイプのものだ。従来のものは厨房のなかに設置せざるを得ず、場所を取っていた。忙しいときには邪魔になってしまうが、新しいバージョンは省スペースを実現。人が行き交う場所から少し離れたところを活用して調理ができるとしている。同社では、2020年末までには市販化したいそうだ。End