ナイキ史上最低の炭素排出スコアで生産された
実験的なフットウェア「スペース ヒッピー」が登場

ナイキから、同社史上最低の炭素排出スコアで生産された実験的なフットウェアコレクション「スペース ヒッピー(Space Hippie)」が2020年 SUMMERシーズンに登場する。メンズ向けのコレクション 01、02、03、ウィメンズ向けの04を展開する予定だ。

ナイキにとっての「宇宙ゴミ」ともいえる工場の床に廃棄されるスクラップ。これを蘇らせ、循環性を重視した大胆なデザインに仕上げたもので、素材の選択、生産方法から包装材にいたるまで、すべての要素は環境に与える負荷を考慮して厳選されている。

▲Nike Space Hippie 01

▲Nike Space Hippie 02

スペース ヒッピーは、デザイナーが問題解決の権利と責任を持つことを具体的なプロダクトに落とし込んだもので、再生原料使用の新しい基準が生まれ、責任あるデザインの基準も高まるなど、人類の可能性をさらに高めたひとつの例になるとナイキは胸を張る。

▲Nike Space Hippie 03

▲Nike Space Hippie 04

そして、どうやってものが作られ、使われ、さらには再生されるかについて、新しいビジョンを生み出すことになるコレクションだとしている。End

▲「スペース ヒッピーのアッパーを作るエンジニアード ニットは、「宇宙ゴミの糸」と呼んでいるものから作られます。これらの糸は、リサイクルされたプラスティックのボトル、Tシャツや糸くずを含む、100%再生素材を使用しています。スペース ヒッピー 02のアッパーと他の部分を合わせると、90%が再生素材から構成されています」(Nike Space Hippie 02について、デザイナーのノア・マーフィー=ライヘルツのコメント)

▲「スペース ヒッピーのクッショニングには、ヴェイパーフライ 4%の製造工場のスクラップを元に、ズームX フォームを再加工していますが、通常のナイキ フォームと比べ二酸化炭素の排出量がおよそ半分になっています」(同上)

▲「『クレーターフォーム』で作るスペース ヒッピーのソール部分は、通常のナイキ フォームにナイキ グラインド ラバーを15%混ぜています。新しい素材の使用を減らすことで炭素排出量も削減できると同時に、ナイキ グラインドの粒が一つ一つのミッドソールで異なる素材感や色のミックスを生み出しています」(同上)