全国の木の塀・木の柵を紹介するサイト「Love Kinohei」
日本各地でウッドチェンジが進行中

「木のまちづくり」は地球温暖化防止に貢献

人と環境にやさしい資材である木材は、地球温暖化の主な原因である大気中の二酸化炭素を固定する働きがあり、地球温暖化防止には欠かせないものとなっている。私たちの住む街や日々の生活に木材・木製品をたくさん使うことで、環境にやさしい「木のまちづくり」が実現できるのだ。

こうしたなかで注目を集めているのが、木の塀や木の柵などの外構部の木質化である。これまで木材があまり使われてこなかった建物の要素を「ウッドチェンジ」することで、エクステリアを木でつくるナチュラルガーデンスタイルに変えることができる。

さらに、美しい街並みを作り出したり、安全な通学路を確保したり、災害復興や防音対策などの生活環境の改善にも効果を発揮。住宅、公共施設、農業分野などで活用できるなど、幅広い恩恵をもたらしてくれるという。

木の塀・木の柵を紹介するサイト「Love Kinohei」

では実際、どのような活用法があるのだろうか。全国木材協同組合連合会は、全国の木の塀・木の柵を紹介サイト「Love Kinohei」を立ち上げており、そのバリエーションの広さを知ることができる。

このサイトで公開されている施工事例は全部で27件(2020年1月29日時点)。雰囲気や目的に合わせて使用されている木材は、スギ、ヒノキ、カラマツなど多種多様だ。

施設の種類としては、木の塀をはじめとして、ウッドデッキ、アプローチ、パーゴラ、門扉、カーポートなど非常に豊富。また、個人宅だけでなく、社屋や店舗、商業施設、集合住宅、保育園などにも木材による美しい景観を生み出している。

都道府県別にみても、事例は19府県にまたがり、日本各地でウッドチェンジが進められていることがわかる。

Story:施主・施工者インタビュー

「Love Kinohei」では、これらの事例 27件すべての基本情報が確認できるほか、東京都世田谷区の矢藤園が千葉県内で手がけた個人宅のウッドデッキや木の塀、宮城県仙台市の宮城フォレストクラブが同県内で担当した個人宅のウッドデッキといった事例を、施主・施工者インタビューを中心に「Story」として細やかに解説。

木でエクステリアをつくることを検討している人たちに、デザインの自由度、加工のしやすさ、コストの低さ、安全性の高さ、防音対策など、多くのメリットをわかりやすく説明しているのもこのサイトの特徴だ。

このほか、「Love Kinohei」では、子ども向けに木のある暮らしの良さを紹介するページも開設。FacebookTwitterInstagramでも外構部の木質化のバリエーションや工法などを広く発信しているので、気になった施工事例はぜひチェックしてみよう。End

Love Kinohei
https://love.kinohei.jp/