スタンフォード大学の科学者が手がける
低コストの折り紙式顕微鏡「Foldscope」

子どもたちが科学に興味を持つきっかけになるもののひとつに顕微鏡があるだろう。自分たちが知らなかったミクロの世界の存在を教えてくれるものだ。

しかし、学校の実験室にある顕微鏡は高価で重く、扱いにくい。そこでインド出身でスタンフォード大学の科学者 Manu Prakashらが開発したのが「Foldscope」である。

誰もが手に取れるように1ドル以下の低コスト顕微鏡の開発を目指し、本体部分を紙で設計。軽いので持ち運びができ、壊れにくく、特定の形に折りたたむことで精度が高まるとしており、140倍の倍率と2ミクロンの解像度をもつ従来の研究用顕微鏡と同じぐらいの性能をもつという。

昆虫や布地、組織といった大きなものから、細菌や血球、単細胞生物などの非常に小さなものまで見ることができる。2019年までに、世界中で100万個が子どもたちの手に届けられているそうだ。End