NEWS | インテリア
2020.03.26 14:14
米ソフトウェア開発会社 Zendeskのアジア太平洋地域の拠点となるシンガポールオフィスが完成した。50,000平方フィート(約4,600平米)の面積を誇るこの新しいオフィスでは、デジタルとテクノロジーの人材を育成し、今後数年間で従業員数を現在の2倍にすることを目指している。
オフィスのデザインを担当したM Moser Associatesは、こうした要求から、社会に向けて魅力のあるコミュニティスペースを構築。Zendeskのブランド美学に忠実でありながら、地元のクリエイティブな魅力を取り入れたという。
デザインのインスピレーションは「ヨーロッパの街」にある。街の中心にある大きな公共広場が大規模な集まりの場となり、その近隣にはこぢんまりとして親しみのある住宅があるイメージだ。
上階のエントランスは、オープンなレセプションにカフェやバリスタバーを組み合わせることで、いきいきとした職場を生み出している。レセプションからカフェへと移れば、自然や静けさがあふれる庭のあるテラスに足を踏み入れたかのよう感覚を覚える。
2つのフロアをつなぐ大きな階段はカジュアルな雰囲気で、スタッフが集まってアイデアを出し合うためのスペースとなる。これにつづく「The Fountain」というスペースはデスクやチェアが移動でき、広い壁にプロジェクターで映像を投影すれば、タウンミーティングや他の企業のミーティングにも利用できるそうだ。
静かなコーナーや小さくて緊密なコラボレーションができるブースは、一歩下がって集中するスペースとなる。上階のレセプションの背後にはミニガーデンがあり、豊かな植物がオフィスから離れた隠れ家となる。
また、地元のアーティスト「Ripple Root」がオリジナルの壁画や額入りの絵画を手がけ、小さな会議室から両フロアの広い廊下までアート作品がちりばめられて、Zendeskのスタッフとゲストをつなぐクリエイティビティを刺激してくれる。