雑誌「広告」の最新号、 特集は「著作」
「オリジナル版」と「コピー版」を同時発売

▲オリジナル版(左)とコピー版(右)
写真:©Gottingham

博報堂は、2020年3月26日(木)に雑誌「広告」の最新号を発売した。「広告」は昨年、クリエイティブディレクターの小野直紀が編集長に就任。「いいものをつくる、とは何か?」を全体テーマに据え、この問いを思索する「視点のカタログ」として生まれ変わった。

前号のリニューアル創刊号では「価値」を特集。販売価格を1円(税込)とすることで話題となった。

今回の最新号の特集は「著作」。SNSを賑わせる「パクリ」騒動や違法コンテンツ配信問題など、インターネット登場以降にものづくりをとりまく環境が激変する中、あらためてオリジナリティや作家性、著作物の保護や利用のあり方など、「著作」についての様々な視点を投げかけている。

企画制作は、「法のデザイン」(フィルムアート社)などの著者である法律家・水野祐が監修。また、近年「写真の著作物性」に着目した作品を制作している美術家・原田裕規とコラボレーションし、代表作のひとつである「One Million Seeings」を再構築して誌面に掲載した。

さらに、今回の特集にまつわる問題提起として、「オリジナル版・価格2000円(税込)」とオリジナル版をコピーして作成した「セルフ海賊版」とも言える「コピー版・価格200円(税込)」の2冊を同時に発売。

一部の記事に限り、執筆者や取材先と協議のうえ、記事ごとにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与しているそうだ。End