NEWS | サイエンス
2020.04.14 13:15
英セントラル・ランカシャー大学の研究グループは、新たな太陽の画像を公開した。NASAの太陽観測ロケットから捉えた、太陽の画像としてはこれまでにない最高解像度のものだ。
今回の画像では、太陽の外層がこれまで見えなかったきわめて細かい磁気の流れで満たされていることがわかったそうで、100万度という非常に高温のプラズマでできているという。
これにより、磁場をもつ太陽大気がどのように存在し、それが何で構成されているかを解き明かし、地球上の生命に影響を与える可能性がある太陽フレアの爆発や太陽嵐の発生を解明する手がかりになると期待を寄せている。
これまで、太陽大気の一部は真っ黒か、ほとんど何もないように見えていたが、新しい画像では、幅およそ500kmの筋状のものが見つかり、その内部には高温の帯電したガスが流れている。
撮影に使用したのは、NASAの「コロナ撮像観測システム」(High Resolution Coronal Imager、Hi-C)という天体望遠鏡。大きさ70 km、太陽のおよそ約0.01%の大きさで、太陽大気中の構造をこれまでにない高解像度で撮影できるそうだ。