ニューヨークのまったく新しい遊歩道の設計案
ミラノの建築事務所 Lissoni Associatiの「High Lines」

鉄道の廃線を利用して作られたニューヨークの公園「ハイライン(High Line)」は多くの来場者を集めている。

これにヒントを得ながらも、同じような高架式の歩行者専用の遊歩道をもうひとつ作るのではなく、むしろニューヨークにまったく新しいビジョンをもたらす歩道橋の設計案が公開された。

イタリア・ミラノの建築設計事務所 Lissoni Associatiが提案する「High Lines」は、街の構造や、既存の建物と歩道の大きさの違いを利用した構造物の設計案だ。隣接する建物の高さに応じて、たえず形を変える生き物のように展開されるので、都市の規模を強調し、再設計する新しい建築物を目指した。

新しい歩道橋は、ニューヨークを象徴するヒーロー「スパイダーマン」が繰り出すクモの糸のように、周囲の建物から吊り下げられている。

車の往来など歩道橋の下の活動を妨げることはなく、Moynihan(モイニハン)駅からHudson Yards(ハドソン・ヤード)まで続く。地面に触れているのは、戦略的に配置されたエレベーターや階段を設置した円筒形の出入口だけだ。

なお同案は、設計案コンペ「Metals in Construction Magazine 2019 Design Challenge」(テーマは「Create a new urban Pathway」)で入選した作品である。End