ドライバーの睡眠を改善するアプリが登場
日野自動車と睡眠テクノロジーベンチャーの共同開発

睡眠テクノロジーベンチャーのニューロスペースは、日野自動車と共同でドライバーに対し睡眠改善のアドバイスをするスマートフォンアプリを開発すると発表した。2020年5月11日(月)より日野の子会社であるNEXT Logistics Japanとそのパートナー企業で実証実験を開始する。

物流を支えるトラックドライバーには、昼夜勤務の切り替えのあるシフト勤務により、寝不足・睡眠の質低下といった睡眠の問題を抱える人が多いという課題があるそうだ。

また、2018年6月より施行された国土交通省の事業者向け規則改正において、睡眠不足の運転手の乗務禁止、乗務前点呼での睡眠不足の確認・報告および記録が義務化されるなど、運送事業者からはドライバーの睡眠改善へのニーズが高まっているという。

▲アプリ画面 (画面は開発イメージ。今後変更の可能性あり)

そこでニューロスペースと日野は、これらの課題やニーズに対し、ドライバー一人ひとりの勤務シフトを踏まえた睡眠改善ソリューションを提供するアプリの共同開発を決定。腕時計型の睡眠計測デバイスで取得したデータを、ニューロスペースがこれまでに蓄積してきた睡眠改善ノウハウに基づき分析し、各人に適した睡眠アドバイスを実施する。

睡眠情報は腕時計型の睡眠計測デバイスで自動取得されるので、ドライバー自身の入力作業は不要。眠気が出やすい時間帯を通知して仮眠等の行動を促したり、休日における推奨起床時間・昼寝NGのタイミングや適切な睡眠を促す運動タイミング、日光の浴び方などをアドバイスしてくれるそうだ。End