子どもたちの好奇心を刺激する、ダイソンのエンジニアが教える工作課題

当たり前と思っていた日常を一変させてしまった新型コロナウィルスの感染。この世界的危機と言える状況下では、多くの情報が行き交い、あっという間に現在が過去になっていくような変化の激しい日々が続いています。

“過去を見つめることから未来をつくり出す”ことを実践してきたクリエイティブユニットSPREADは、コロナ禍においてすでに行動を起こしているクリエイティブな活動をリサーチすることで、未来を考えるヒントを探ろうとしています。本ウェブでは、SPREADが特に注目するものを毎日1本ずつ紹介しています。

今日のトピック

長期にわたる学校閉鎖を受け、ダイソンのエンジニアが子どもたちの自宅学習を助けるため、科学と工学に関連した課題をまとめた44個のチャレンジカードを公開しました。卵やパスタ、紙コップといった身近にある材料を使って制作できるように工夫されており、子供たちにわかりやすく科学と工学の魅力を伝えています。いくつかの課題については、実際にダイソンのエンジニアが実演して解説する動画も見ることができます。

SPREADはこう見る

在宅勤務により仕事をしながらお子さんの対応に追われている人は多いのではないでしょうか。まさに私たちがそう。保育園へ預けずに4歳の子どもを見守りながら、コロナ禍で刻々と変化していく仕事を両立させるのは、これまで体験したことのない大変さです。こんなときだからこそ、子どもに寄り添って成長を見届けたいという思いはあるけれど、一方で、諦めたくなるときも少なからずあるのです。

このダイソンのチャレンジカードは、身近な生活に潜む科学を子どもたちの好奇心を刺激しながら、楽しく教えてくれます。「子どものときのアレがきっかけで今の自分がある」なんて未来の種がこのなかに潜んでいるかも? もしかしたら、この経験をきっかけに世界を変えるような未来のエンジニアが誕生することだってあり得ます。自宅待機解除後も休日には子どもと想像力を働かせながら、工作を楽しむ時間が増えるかもしれません。

自宅で過ごす子どもの成長にも、子どもと一緒に過ごす親にも、社会をリードする企業ダイソンにとっても良いような、みんなが幸せになる活動です。Everything good。掃除機はちょっと重いと感じるけれど、このプロジェクトによってダイソンが好きになりました。企業の皆さん、経済活動ももちろん大事だけれど、こういう活動こそ、より評価しませんか?End

▲本プロジェクトをレーダーチャードで示しました。6つの属性のうち、成果物のデザイン性を「Creativity」で評価しています。「Pure & Bold」は目的に対して一途な強さを感じるか、やりきっているかという、SPREADが自らの仕事において大切にしている視点です。

ダイソン財団