ドバイを拠点にする建築事務所waiwaiのメンバーによる
キュレーション、アラブ首長国連邦館「Wetland」

2020年8月29日(土)から11月29日(日)まで(新型コロナウィルス感染拡大の影響により、以下日程に会期が変更) 2021年5月22日(土)から11月21日(日)まで開催される「第17回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展」において、アラブ首長国連邦館は、建築デザイン事務所「waiwai」のワイル・アル・アワールと寺本健一がキュレーションを手がけることになった。

今回は、アラブ首長国連邦館の「Wetland(ウェットランド)」というテーマに沿って、同国の独特な「サブカ(塩原)」という地質を形成する塩化合物のリサーチを通し、一般的なポルトランドセメントと同等の性能を持つ、再生可能資源による代替セメントを作り出す試みを披露する。

塩化合物が、再生可能資源による建築材料の開発にどのように影響を及ぼすかを探求し、 建設業界の重大な環境負荷問題に対する打開案を、アートインスタレーションで提案する。

▲寺本健一

▲ワイル・アル・アワール

2人のキュレーターは、「一般的なポルトランドセメントに代わる代替セメントの開発は、持続可能な未来を形成するために不可欠です」。

「サブカはアラブ首長国連邦で最も豊かな地質学的特徴の1つであり、その鉱物構成は天然再生可能資源として、従来のポルトランドセメントと同等の強度をもつ建築材料を作り出す可能性を秘めています」と述べている。End