パリ、バス停に約2,000台のアルコール消毒液ディスペンサーが設置
市民の行動を理解した上の配色と設置位置

パリでおなじみのバス停にあるJCDecaux(ジェーシードゥコー)の広告や街の公衆トイレに、約2,000台のアルコール消毒液のディスペンサーが設置されている。同社によると、およそ4分の3にあたる1,500台がバス停に取りつけられた。

パリ市の支援を受けた取り組みで、搭載されるボトルは5ℓ、約3,300回分の消毒が可能。1週間に換算すると、パリで約650万回分の手の消毒ができることになる。

フランスのデザイナー パトリック・ジュアン(Patrick Jouin)がデザインを手がけたそうで、2020年5月11日より登場。JCDecaux専用チームが定期的に補充と消毒を行うことになっている。

ジュアンは、「バスに乗るときでも、通りを歩いているときでも、ディスペンサーは人目につくようにするべきで、歩道に向けて設置することにしました」と語る。

さらに、「ディスペンサーは、街中で見つけやすく、太陽の光を反射させて消毒液が熱をもたないように、明るい配色としました。斜めにカットされた上部はブルーにしました。『衛生』を象徴するカラーだからです」とも述べている。

また、上部は傾斜させることで、通行人が上に空き缶などを置かないようにしており、埃がたまっても雨で洗い流してくれるようになっている。End