凸版印刷と京都大学、アーティストの思考ロジックをもとに
思考法「アートイノベーションフレームワーク™」を開発

凸版印刷と京都大学は、アートと最先端テクノロジーを組み合わせてイノベーティブな社会的価値創造を目指す「凸版印刷アートイノベーション産学共同講座」を、2019年5月から京都大学大学院総合生存学館に設置し、3年間の共同研究を進めている。

両社はこの研究成果の一環として、アーティストの思考ロジックをフレームワーク化し、ビジネスシーンにおける新たな発想に結びつける思考法「アートイノベーションフレームワーク™」をこのほど開発したと発表した。

▲「アートイノベーションフレームワーク™」における5つのステップ © Toppan Printing Co., Ltd.

このフレームワークは、京都大学大学院総合生存学館特定教授・土佐尚子氏が監修。アーティストが作品を生み出す際の思考ロジックをもとに、その作品作りのプロセスを5段階に分類した。

その5つのステップは「発見」「調査」「開発」「創出」「意味づけ」で、これをビジネスシーンに応用するという、まったく新しい価値を生み出すことを目的とした思考法になるという。

凸版印刷では、持続可能な成長を続けるために、顧客の期待に個々に応える「受注型ビジネスモデル」から、課題を解決するだけでなく、期待を超えた製品やサービスを提供する「創注型ビジネスモデル」への変革を推進。

近年はさまざまな企業においても、社会の劇的な変化に対応するために既存の枠組みにとらわれないまったく新しい価値創造が求められており、このフレームワークを活用した人財育成プログラムを実施し、新しい時代に即した人財の育成を目指すそうだ。End