世界最大の完全電気式商用セスナ機
「eCaravan」が飛行試験に成功

電気航空機のモーターを開発するアメリカのmagniXと航空機のテスト飛行などを行うAeroTECは、完全電気式の商用セスナ機「eCaravan」の飛行試験に成功したことを発表した。

同機は、セスナが開発した輸送機「セスナ208Bグランドキャラバン」をベースとしたもので、完全電気式の商用航空機としては世界最大のものになるという。動力は、従来の単発のターボプロップエンジンに代えて、750馬力(560 kW)のモーター「magni500」を搭載。

magniXのCEO、Roei Ganzarskiは、「eCaravanは、短・中距離の移動をCO2排出量ゼロ・低コストで実現するものです。今回の初飛行により、小規模空港間の移動するための新たなステップを踏み出しました。当社はこの商用電気航空機で、まったく新しい人や貨物の輸送サービスを提供したいと思います」と抱負を語っている。

航空各社が電気式のエアタクシーの開発を急ぐなか、環境への影響が少ない航空機として今後注目を集めそうだ。End