サウンドアーティストkaito sakumaが手がけた
振動による「聞こえない音」のインスタレーションWall sound

東京・有楽町の「有楽町 micro FOOD & IDEA MARKET」は、サウンドアーティストのkaito sakuma a.k.a BATICが手がけた、振動の技術を用いた空間に「聞こえない音」を感じるインスタレーション作品「wall sound」を2020年6月5日(金)から展示している。

三菱地所が展開する「有楽町 micro FOOD & IDEA MARKET」は、2019年12月に開業。有楽町再構築の先導プロジェクトとして、さまざまな人・アイディア・文化・食に出逢う場となり、これから生まれる新しい価値を披露し、実験的な取り組みを行うための店舗である。

今回の「wall sound」では、スピーカーではなく壁面の振動により音を生成。空間全体に広がる独特な聞こえ方が特徴的で、自然の中で体感できる、空気のように音に包まれるような体験ができる。また、時間帯によって音源が変化するなど、人々が居心地良く感じる音環境を創り出し、空間の満足度を高めることを目指している。

▲kaito sakuma a.k.a. BATIC

kaito sakuma a.k.a BATICは、「『確実に聞こえているけれども、聞こえていない音』に対しての意識を呼び起こす、そんな感覚拡張を試みる作品」だと語る。

「空間のどこにいても、どこからともなく漂ってくる音色、その中心に存在する、振動する壁面(鏡面)との対峙。内向きになりがちな昨今の状況の中で、聴覚から感覚が解放される体験を目指しています」とのコメントを寄せている。End