徳島県上勝町では、「上勝町ゼロ・ウェイストセンター（WHY・ワイ）」およびゼロ・ウェイストアクションホテル「HOTEL WHY」が、ごみゼロの日の2020年5月30日（土）にオープンした。

WHYは、資源ごみ分別場の「ゴミステーション」、「くるくるショップ」、「ゼロ（０）・ウェイストアクションホテル」、「セミナールーム」、「ラボ」からなる環境型複合施設。

県中部に位置する上勝町は持続的な循環型社会を目指しており、2020年までにゼロ・ウェイスト達成を公約に掲げている。

その目標に向けて誕生したWHYは、捨てない経済と捨てたものが生まれ変わる経済の両方のアイデアを実行し、その理念に共感した人々がそれぞれの知見を活かしながら相互に助け合い、学び合いながらゴミ問題の解決に立ち向かう場所だそうだ。

一方、「HOTEL WHY」では、宿泊中に出るごみを分別し、その行き先を知るウェイスト・セパレーション、客室で利用する石鹸のセルフ切り分け、サービスコーヒー豆の量り分けなどのゼロ・ウェイストアクション体験のほか、トレッキング、フィッシング、レイクカヤック、サバイバルゲームなど、上勝の自然の恵みを取り込んだフィールドアクティビティープログラムを提案している。

建築設計を担当したのは中村拓志&NAP建築設計事務所。ゴミを出さないように丸太のまま架構として使用したり、外装や什器には廃棄された建具や農具などを再活用したりと、上勝町の資源を最大限に可視化した施設となっている。