無印良品にインスパイアされた米デザイナーCeline Wongが
近視の人のためのプロトタイピング「MUJI CLOCK」

アメリカの若手デザイナー Celine Wongは、近視の人のための時計「MUJI CLOCK」のデザインを公開している。無印良品にインスパイアされたプロトタイピングで、ユーザーの心を穏やかにしてくれる時計だそうだ。

まず、「MUJI CLOCK 1.0」として、無印のブランドイメージに合わせた、まったく新しい外観の時計をデザイン。ストレスを感じさせる数字をなくし、時間をエレガントな扇で表現することで、ブランド・アイデンティティである静けさや無を体現する時計を目指した。

これをもとに、人間中心のプロダクトにした「MUJI CLOCK 2.0」を構想。扇形の時計であれば、朝起きたときに眼鏡をかけていなくても時間がわかることに気づいた。アメリカ国立衛生研究所の調べでは、12〜54歳のアメリカ人の約42%は近視だそうで、そのことがデザインの出発点となったという。

さらに、多くの近視の人が眼鏡をかけて、ベッドから出るときに時間を確認することもわかったそうで、この時計の下部にメガネ置きを設置。ナイトテーブルで邪魔になる置時計よりも壁掛け時計を選択した。デジタル時計やアナログ時計よりも見やすいし、壁の装飾にもなるのだ。

この扇にはライトストリップをつけることで、暗闇のなかで眼鏡を探すことなく、すぐに見つけることができる。扇が開閉する範囲で時間を知らせるので、はじめはわかりにくいかもしれないが、慣れると時間を直感的に知ることができるだろう。End