インドの風景や古い建築をパターン化
イタリア人デザイナーによる磁器平皿コレクション「Neel」

▲写真:Antonio Muroni

イタリア人デザイナー Andrea Pontiが率いる香港のデザインオフィス Ponti Design Studioは、磁器コレクション「Neel」を公開している。

12種類の手描きの平皿コレクションで、Pontiがインド北西部にあるラジャスタン州の訪れた際の体験をヒントにデザイン。イタリアの磁器作家 Ivana Calegariが手描きしている。

▲写真:Antonio Muroni

インドの古い建築やフレスコ画、ローレリーフといったものを現代風に仕上げており、幾何学的なパターンやラインと花柄や様式化した山や雲をうまく調和させた。

Neelはヒンディー語で「インディゴ」を意味するそうで、ラジャスタン州のインテリアやエクステリアの装飾によく使われるカラーだという。また、州都・ジャイプルのシンボルでもあり、この街は「ブルーシティ」とも呼ばれている。

▲写真:Antonio Muroni

▲写真:Antonio Muroni

▲写真:Antonio Muroni

インディゴは、ニュアンスや意図した不完全な筆づかいがはっきりとあらわれるのが特徴で、絵付けでは暗くぼやけて見えるが、800℃以上の高温で繰り返し焼成することで明るく鮮明な色が得られるのだ。

それぞれ、ユニークなデザインとさまざまな絵付け技術を採用。スフマートやオンブルスポンジ、ブラシ、万年筆を組み合わせて、鮮やかデザインのコレクションが完成した。

▲写真:Antonio Muroni

▲写真:Antonio Muroni

▲写真:Antonio Muroni

また、収益はすべて、2006年に設立された、孤児院やシェルターで暮らす子どもたちを支援するインドの非営利団体「Make a Difference(MAD)」に寄付されそうだ。End