日本板硝子、英国政府機関「イノベートUK」より研究資金を獲得
抗ウイルス・抗菌ガラスの開発を加速

日本板硝子(NSG)は、同社グループ研究開発部門の抗ウイルスガラス開発プロジェクトが、英国のイノベーション産業助成機関「イノベートUK」主催の「新型コロナウイルス感染症緊急対応イノベーション基金」の公募に参加し、助成金を獲得したことを発表した。

現在進行中の抗ウイルスガラス開発プロジェクトは、同社グループで開発した特殊なコーティングにより、ガラス表面に付着したウイルス量を低減させる製品の開発を行うもの。とくに抗ウイルス機能として、新型コロナウイルスに関する評価試験を進めているそうだ。

また、今回の助成金獲得により、新型コロナウイルスを低減させる機能を持つ抗ウイルスガラスの開発を加速させることにしている。

NSGグループ執行役・研究開発部統括部長のマイク・グリーンナル氏は、「新型コロナウイルス感染症のパンデミックのさなか、市場のニーズに迅速に対応してきた研究開発部の部員たちの大きな励みとなりました。現時点では、このような特性を持つ抗ウイルスコーティングガラス製品はありません。抗ウイルスの評価試験が成功し、現在開発中の製品が完成すれば、建物、公共交通機関、接触する物体の表面やバリアなど、高耐久で抗ウイルス機能を持つ製品をすぐにお使いいただけるようになるでしょう」と語っている。End