立方体の構造を利用してスペースを有効活用
形を変えられるモジュール式テーブル

人口の多い都会などで暮らす人々の居住スペースは、限られたものであることが多い。そんななか、いかに効率よく空間を活用し、小さな部屋を広く見せることができるだろうか。

そこで、デザイナーのHekuran Musliは、「The Cubic」という収納可能なモジュール式のテーブルをデザインした。

家のなかでもっとも幅を取るもののひとつはテーブルである。子どもたちが遊べ、大人たちも使えるスペースの確保が必要で、どんな目的にも対応できるミニマルデザインの多機能テーブルが求められた。

たとえば、大勢の来客があるときは、普段使用頻度の少ない大きなソファテーブルより、The Cubicをいくつか並べることで対応できる。 小さなマンションに住んでいるなら、家族のためにスペースを有効活用できるだろう。

また、寮のような限られたスペースでも使えるし、屋外でのバーベキューではテーブルやスツールとしても使うことができる。

さらに、子どもの遊び道具にもなるそうで、パズルのようにもなるし、キャスター付きなので家中で遊ぶことも可能。1つあたりで230kgまで耐えられるそうだ。

もっともこだわったのは、形状の美しさである。立方体はきれいな幾何学的構造の1つで、奇抜さや優雅さはないが整然としており、シンプルに安定性のある構造なので、装飾的な価値ももっている。なにより、ミニマルなライフスタイルに合うデザインを実現しているのだ。End

▲HEKURAN MUSLI