隈研吾を中心に、東京大学 × 積水ハウスが
未来の住まいを研究する「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)」を設立

▲Image credit:Pierre Châtel-Innocenti

東京大学積水ハウスは「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE – KUMA LAB)」総括寄付講座を東京大学総長室総括プロジェクト機構内に設置し、2020年6月1日から5年間の活動を開始した。

建築学における最先端のデジタルテクノロジーの活用研究と国際的な人材育成を目指す東京大学と、「わが家」を世界一幸せな場所にするというグローバルビジョンを掲げる積水ハウスは、「未来の住まいのあり方」をテーマとした研究の場を創ることに合意。隈研吾・東京大学特別教授を中心とした同総括寄付講座が設立された。

講座は、以下の3つの拠点の活動を展開。コンピュテーショナル・デザインやポストデジタル、アーバンデザイン、建築史学などの建築学の各領域における国際的な研究・教育拠点の確立を目指しながら、「未来の住まいのあり方」を探究するそうだ。

「国際デザインスタジオ」は、最先端の多様な研究・教育に触れ、世界の建築の動向の変化にいち早く反応し、世界の文化多様性の推進に対して建築がどのように貢献できるかを議論・探求する国際的なプラットフォームになるという。

「デジタルファブリケーションセンター」は、「人と自然の共生」をテーマに、デジタルデザインにより、生み出される建築がその中で過ごす人々の人間性豊かな生活にいかに貢献できるかを実践的に研究。

そして、「デジタルアーカイブセンター」は、建築アーカイビングの手法・思想に関する研究および実践により、我が国が世界に誇る建築資料のアーカイビングなどを主軸とした研究・教育拠点の構築を目指すそうだ。

隈研吾は、「ここには学内に開かれたデジタルファブリケーションの設備や、建築学科が持つ貴重な資料をデジタル化したアーカイブを整備します。このような環境を活用して、世界の第一線で活躍する建築家が指導する新しい設計スタジオプログラムを提供したり、学内外の研究者が資料にアクセスできるようになります」とのコメントを寄せている。End