廃棄予定の食べ物で染めた
「花ふきん」を中川政七商店が発売

1716年創業の奈良の老舗、中川政七商店は、野菜や果物の捨てられる部位を使って染めた「花ふきん」全5種を、7月7日(火)より順次直営店およびオンラインショップにて発売する。

“食べ物に触れるものだから、同じ食べ物で染めてみたい。”というデザイナーの想いから、廃棄食材を再活用するプロジェクト「FOOD TEXTILE」とのコラボレーションにより誕生。

従来捨てられてしまっていた規格外の食材やカット野菜の切れ端、残渣などを食品関連企業や農園から買い取り、食品に含まれる成分を抽出し染料にして、同社ロングセラーの「花ふきん」を染め上げている。

▲奈良の工芸「かや織」の特徴である通気性・吸水性・速乾性を活かし、時代とともに需要が減った素材を美しく機能的に再生した「花ふきん」。グッドデザイン賞金賞を受賞し年間売上30万枚を誇る。

▲赤かぶから美しい青色のふきんができるなど、素材のなかにある幅広い色素を引き出すことで奥行きある色合いをつくりだすことができる。

▲小松菜、うめの実、紫いも、ブルーベリーの4種も展開。

染め上げる際に使用した紫いも、うめの実、ブルーベリーの残渣は、中川政七商店でも販売している「山本佐太郎商店」や「堀内果実園」のもので、小松菜は「ひらの農園」、赤かぶは「木曽町」のもの。草木染めに比べ色落ちしにくく、長く使うことができるという。

目にも“おいしく”、食品の再活用にもつながる、新たな花ふきんだ。