アンバー・ケース著、IoT時代のものづくりのあり方を示す
デザイン実践書「カーム・テクノロジー~生活に溶け込む情報技術のデザイン~」

ビー・エヌ・エヌ新社より2020年7月14日(火)に、アンバー・ケース著、mui Labが寄稿・監修を行った「カーム・テクノロジー~生活に溶け込む情報技術のデザイン~」が発売された。定価は本体2,400円(税別)で、全国書店やAmazonなどで購入可能だ。

「カーム・テクノロジー(Calm Technology)」は、ユビキタス・コンピューティングの父マーク・ワイザー(Mark Weiser)が1995年に提唱した概念。電気のスイッチのように生活に溶け込んで人が無意識的に活用できるテクノロジーや、こうしたものが存在する環境を指す言葉である。

これを受けて2015年にアンバー・ケースが書籍化した「Calm Technology」は、デバイスの数が人間の数をはるかに上回り、アテンションエコノミーによって人間の注意が常に奪われる現在において、この「カーム・テクノロジー」という思想を基に新たな設計指針を提示するものだ。

そしてこの翻訳版は、テクノロジーの存在意義と市場での応用、mui Labから見た東洋的思想を盛りこんだ、IoT時代で目指すべきものづくりのあり方を示すデザイン実践書となっている。

▲アンバー・ケース(Amber Case)

▲mui Lab

また、mui Labはこの出版を記念して、トークセッションでの啓蒙、実践ワークショップでの実技提供、コミュニティを通じた様々な議論と応用を展開。アンバー・ケースとのオンライン・トーク・セッションも8月上旬に予定している。End