グローバルとローカルが共存する新宿に
アーティスト松山智一によるパブリックアートが登場

ルミネJR東日本と共同で、パブリックアートを中心とした東京・新宿東口駅前広場を2020年7月19日(日)にオープンした。

同広場は、地元の人々のコミュニティスペースとして、そして国内外から新宿を訪れる人々のランドマークとして、グローカルな文化体験の場の提供と街のさらなる賑わい創出を目指して誕生。

広場全体のコンセプトは、都会を意味する「Metro」(メトロ)、自然を意味する「Wild」(ワイルド)、当惑を意味する「Bewilder」(ビウィルダー)の3つを合わせた造語「Metro-Bewilder」(メトロビウィルダー)。都市と自然が融合したかつてない新型コミュニティスペースとして、このコンセプトが選ばれたという。

中央には、現代アーティスト・松山智一による、抽象化された「花束を持っている少年」をモチーフにした7mの巨大モニュメントが登場。この場所を訪れる人への歓迎の気持ちと、自然を表す花を組み合わせ、都市を連想させる人工物であるステンレスを用いて表現している。

床の色鮮やかなグラフィックアートは、日本美術への深い理解、日本に古くから根ざす美意識「自然・四季・文化」への尊重、そして現代アートの解釈から生まれた。さまざまな国の花や時代の意匠柄を融合させることで、歩く人に文化や時代を超えた体験を与えるそうだ。

また、sinato代表の大野力が、松山のラフプランを基にベンチが組み込まれたR状の壁や、彫刻足元の台座部分、植栽部分のデザイン、各種素材の提案など、アートと建築がひとつになるように全体の建築デザイン設計を担当。

松山は、「グローバルとローカルが共存しているからこそ喧騒感があり、個性がある、新宿のキャラクターが生まれているので、このローカルとグローバル=グローカルをコンセプトにプランニングしました」と語っている。End

▲ 松山智一