究極的な「白の世界」を披露
ピエロ・マンゾーニなどによる企画展「nullus」が開催

▲ © Kei Okano

東京・銀座の銀座 蔦屋書店内ギャラリー「THE CLUB」は黒⽥泰蔵、ピエロ・マンゾーニ、エンリコ・カステラーニによる企画展「nullus」を2020年8月14日(金)まで開催している。

⻄洋と東洋、3⼈のアーティストが究極的な「白の世界」を披露する同展は、「白(非色)」が秘める無限の可能性を、作品を通して追求している。

⽇本を代表する陶芸家・黒⽥泰蔵は、陶芸の枠を超えて、磁器をコンセプチュアルアートへと昇華。⼀⽅、ヨーロッパを代表するコンセプチュアルアーティスト、ピエロ・マンゾーニは、本来陶磁器に⽤いられる中国粘⼟をキャンバスに⽤いることで、芸術作品としての新たな⼿法を⾒出した。

そして、エンリコ・カステラーニは、マンゾーニの白に魅せられ、「光の絵画」を⽣み出し、タッグを組んで前衛美術誌を創刊した。

▲ © Kei Okano

▲ © Kei Okano

▲ © Kei Okano

そこで同展では、彼らが独⾃の⽅法で従来の伝統を超えた抽象世界へと向かう旅に注⽬。黒⽥においては、シリンダーや花瓶、⼤皿など⽇常的なオブジェが抽象的な視点へと転換され、マンゾーニは粘⼟を使って絵を描いた「アクローム(非色)」のシリーズで、絵画の解放を試みている。

そこからさらにカステラーニは作家の⼿の介⼊を排し、白いキャンバスに⽴体性を持たせることで光の陰影を作品にしている。End

銀座 蔦屋書店 企画展「nullus」

会期
2020年7月27日(月)~8月14日(金) 入場無料
平日 12:00~19:00(土日祝日は休廊)
※ピエロ・マンゾーニ作品は7月30日(木)までの展示予定
会場
GINZA SIX 6F THE CLUB(銀座 蔦屋書店内)
予約方法
下記サイトを参照の上、名前と希望時間帯を記載し、前日の18:00までに info@theclub.tokyo 宛にメールを送付
詳細
http://theclub.tokyo/ja/exhibitions/nullus/